「動けないのがつらい」
「心がくじけそう」
「家族に会いたい」
そんな風に思っていませんか?切迫早産入院はつらいことがたくさんありますよね。
この記事では、切迫早産入院のつらさをどう乗り切ったのか、実体験をもとに解説します。
わたしは、妊娠24週から30週まで切迫早産で入退院を繰り返しました
こんなことが大変だよねって、大変さを分かち合いたい。あなたはひとりじゃないよ。
そんな気持ちで執筆しました。
切迫早産とは
まず切迫早産とは、早産の危険性がある状態、早産が差し迫っていることを言います。
お腹の張りや痛みによる子宮収縮によって、子宮の出口までの長さである頚管長が短くなってしまう、
あるいは、子宮の出口である子宮口が開きかけてしまうことによって起こります。
早産で生まれてしまうと、身体機能の未発達によって生命維持が難しい状態になってしまったり、低体重や未熟児、発達の障害など様々な危険性があります。
それを避けるため、早産を進行させないよう、薬や点滴での治療と、できる限り動かない、絶対安静を求められます。
切迫早産入院でつらいこと
では、ここから私が切迫早産の長期入院をして、最もつらかったことを順番に見ていきます。
1 夫や家族に会えない
コロナ禍により、面会が禁止されていたため、夫や家族に会えませんでした。
慣れない入院生活で大変なことも多い中、
「会って話すことができたらどれだけ気持ちが楽になるだろうか」
「他愛もない話も、これから赤ちゃんを迎えるにあたっての話もできない、そしてとにかくさみしい…」
そんな気持ちでした。
コロナにより面会ができず、入院している他の妊婦さんともあまり話せない環境でした。
なので、声を出して話す機会がほとんどと言っていいほどなくなり、誰かとおしゃべりしたくてたまらなくなりました。
2 寝たきりで動けない
毎日毎日ずっと寝たきりで、することが段々なくなっていきます。
好きなことができない、立って少し散歩することも、外に出ることさえできない。
できないことだらけで、ストレスが溜まっていきました。
3 毎日シャワーに入れない
点滴をしていると、シャワーを浴びるのに一旦点滴を止めないといけないため、毎日シャワー浴ができない場合があります。
シャワー浴ができない日は、タオル清浄をすることができますが、頭は洗うことができません。
病院内は空調管理がされているため、暖かく過ごしやすい室温になっていますが、一日中ベッドにいるため知らないうちに汗をよくかいています。
タオルで拭いても、体や髪の毛の気持ち悪さが残り、居ても立っても居られないくらいになったこともありました。
4 周りの入退院が気になる
長期入院になると、周りの人が次々に入退院していくのが気になってしまいます。
様々な理由で入院し、すぐに回復する人や陣痛で出産する人、帝王切開の人など、また様々な理由で退院していきます。
それをベッドのカーテン越しに聞きながら、退院や出産するのはめでたいことではありますが、どうしても、まだ退院も出産もできず長い長い時間がかかる自分と比較してしまいます。
長期の入院がつらすぎて、自分と他の人を切り離し客観視することができず、周りの退院や産後の様子に羨ましさを感じ、またつらくなりました。
5 張り返しでいつまでたっても退院できない
やっと点滴を外せるかもしれない、退院が見えてきた!気持ちが高鳴ることろに、最大の難所といえるであろう張り返し。
張り止めの点滴は、通常の錠剤と比べ成分が何倍にも多く含まれているため、止めてしまうとその反動で張り返しが起きてしまいます。
張り返しでそのまま出産に至ってしまう場合もあるので、点滴が外せたとしても慎重に経過を見る必要があります。
点滴が外れ、身軽になってもその後の張り返しで再度点滴に逆戻りし、わたしはそれを何度も繰り返し退院がいつまでたってもできませんでした。
つらかったときにしていた3つのこと
つらくなったときはどうやって対応していたのでしょうか。ここでは3つご紹介します。
・ 何かに集中する
・ 好きな飲み物、お菓子を食べる
まず一つ目は、大変なこと、つらいことを吐き出すことです。
泣くでもいいし、助産師さんに相談してみる、ノートにひたすら書き出してみるのも効果的です。
夫とは何気ないことでも頻繁にメッセージのやりとりをし、つらくなったときは電話をしていました。
次に二つ目として、周りが気になってしまうときは、音楽や動画を見てそれに集中することです。
何かに集中していれば周りの話し声や雰囲気を感じ取らなくて済むので、多少気にならなくなります。
最後に三つ目。家族からの荷物の中に、好きな飲み物やお菓子を入れてもらうことです。
病院食は口に合わなかったり、あきてしまったりすることがあります。また切迫早産入院では、病棟内の移動が制限されているので、売店があっても自分で好きなものを買いに行くことができない場合があります。
なので、気分転換に家族に自分の好きなものを入れてもらい、それを楽しみに過ごすことで、また頑張れそうな気持ちになれました。
妊娠中のジュースやお菓子の取りすぎはよくないので、量には注意しましょう。
まとめ
長期の切迫早産入院をしたわたしが当時最もつらかったことは、夫や家族に会えないこと、寝たきり生活で動けないこと、毎日シャワーを浴びれないこと、などでした。
入院生活は我慢の連続で精神的に不安定になることも多々あると思います。
ぜひお腹の中で赤ちゃんを一日一日守りぬいている自分に労いの言葉をかけてあげてください。
あなたの大変さはひとりじゃないよ。そんなメッセージが届けば嬉しいです。
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